つきはじめのひとこと 2013.5.1

5月になりました。西宮は快晴ですがまだまだ肌寒いです。今回のパースは手描きのものです。。。

と、言いたいところですが、手描き風です。1997年にこの世界に入りましたが、当時は手描きで入りCGと両方を身に付けるよう指導を受けましたが手描きのほうは中途半端なままCGに移行しました。
とはいえ、手描きの練習やいくつかはお仕事をさせていただいていたので、ノウハウのようなものは少し身についているのではないかと思います。

ここ数年手描きでできないかとよく言われます。そんなときは手描き風、イラスト風ならできますとお答えしています。Photoshopを使って加工を加えていきます。

元の画像がこちらのCGです。

bl_004

このときはCGで提出してしまうとCG通りに出来ていないといった苦情がくるのですとお聞きし、上の手描き風のものを作りました。
たしかにリアルに絵を見てしまうと、パースと違うということになってしまうのかもしれません。
私は写真のようにリアルに作る技術はありませんが、写真のようにリアルに・・・は竣工したら写真で残せばよいと思っているので、設計者の想いやイメージがお施主様にすこしでも届けられるように心がけて作画をしているつもりです。
手描きだとイメージのみがお施主さまの心に残るのかもしれません。CGだと細部の方に目が行くのかもしれません。

どちらが良いということはないと思いますが、使い分けが必要かと思います。どこまで提示するのか。なんのためのパースなのか、そこが大事なような気がします。

それと、手描きの技術はまさに職人さんのようなものだと思いますので、普段はCGをやっていてたまにちゃちゃっと手で描いちゃうなんて方は本当に稀で、普段から描いていないと手が鈍ってくるものだと思います。(もちろんCGもそうかもしれませんが)
需要が減り、技術者がいなくなってきたら欲しいと思う。手描きパースに限ったことではありませんが、技術大国日本はどこに向かうのでしょう。。。

などと、たまにはパースから日本の将来への不安(汗)について書いてみました。

しかしここのところはパースのお仕事が激減しております。CGパース屋さんもそのうち需要がなくなるのかもしれません。

パース作画は好きなので出来ればお仕事続けていきたいなとは思っている2013年春なのでありました。

ということで、今月もどうぞよろしくお願いいたします。


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